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自作PC構成ガイド 動画編集編(2026年9月版)

最終更新日: 2026-09-27

動画編集PCの快適さは、CPUの世代よりも「メモリ容量」と「GPUのVRAM」で決まる部分が大きいです。Premiere ProのAI文字起こし・テキストベース編集やDaVinci ResolveのカラーグレーディングはGPUを酷使するため、この2つを優先して予算を配分するのが失敗しにくい考え方です。

STEP1: GPUを決める(VRAM優先)

4K編集やカラーグレーディングを視野に入れるなら、VRAM 12GB以上のGPUが安心です。RTX 5070クラスならAV1エンコードにも対応し、書き出し時間を大きく短縮できます。

GPU

MSI GeForce RTX 5070 12G VENTUS 2X OC

¥152,679実勢価格帯の目安・変動あり(2026年9月時点、Amazon調べ)

WQHD以上・4K編集など、性能を妥協したくない人向けの上位GPU。旧カタログのRTX 4070 SUPERから世代更新。

  • ◎ WQHD高fps・4Kゲーミングの現行世代の標準ライン
  • ◎ 4K動画編集のカラーグレーディングでも余裕のあるVRAM
  • ◎ 旧世代RTX 4070 SUPERより高効率
  • △ ミドルクラスGPUの倍以上の価格
  • △ 競技FPSだけが目的ならオーバースペック(ボトルネックはCPU側)

STEP2: CPUを決める(コア数重視)

書き出し・エンコード・プレビューのカクつきを減らすには、コア数の多いCPUが効きます。Ryzen 9 9900Xは12コア24スレッドで、複数レイヤーを重ねた4K編集でも余裕を持たせやすい構成です。ただしクーラー非同梱のため、別途CPUクーラーとサーマルグリスが必要です。

CPU

AMD Ryzen 9 9900X (12コア24スレッド・クーラーなし)

¥64,980実勢価格帯の目安・変動あり(2026年9月時点、Amazon.co.jp調べ)

4K動画編集・書き出しを重視する人向けのハイエンドCPU。

  • ◎ 12コア24スレッドで動画エンコード・書き出しが速い
  • ◎ AM5プラットフォームでDDR5・PCIe5.0に対応
  • ◎ 内蔵GPUもあり検証用の映像出力に困らない
  • △ クーラー別売り(サードパーティ製クーラーが必要)
  • △ 高負荷時の発熱・消費電力はミドルCPUより大きい
CPUクーラー

Thermalright Peerless Assassin 120 SE CPUクーラー

¥5,079実勢価格帯の目安・変動あり(2026年9月時点)

クーラー非同梱のRyzen 9 9900Xなどに必要な、コスパに優れた空冷CPUクーラー。

  • ◎ AMD AM4/AM5・Intel LGA1700など主要ソケットに幅広く対応
  • ◎ デュアルタワー・6本ヒートパイプで空冷としては高い冷却性能
  • ◎ この価格帯としては簡易水冷に迫る冷却力とコスパの評価が高い
  • △ デュアルタワー構造のためケース内のクリアランス(メモリ・ケースサイズ)を要確認
グリス

ARCTIC MX-4 (4g・スパチュラ付属) CPU/GPU用サーマルグリス

¥880実勢価格帯の目安・変動あり(2026年9月時点)

CPUクーラー交換・自作PC組み立て時に必要な、定番の高性能サーマルグリス。

  • ◎ 定番の高性能サーマルグリスで冷却性能・耐久性の実績が豊富
  • ◎ スパチュラ付属で塗布量の調整がしやすい
  • ◎ 1本でCPU・GPU数回分に使える
  • △ リテールクーラー同梱グリスからの塗り直しは手間がかかる

AMD構成のフルパーツ一覧

マザーボードはRyzen 5 7600と同じAM5・B650系を使い回せます。動画編集はストレージへの負荷も大きいため、NVMe Gen4 SSDを編集素材用に確保しておくと快適さが違います。

マザーボード

ASRock B650M Pro X3D WiFi (AM5・Micro ATX)

¥16,980実勢価格帯の目安・変動あり(2026年9月時点)

ゲーミング・動画編集向けAM5構成(Ryzen 7600/9900X)の土台になるMicro ATXマザーボード。

  • ◎ Ryzen 5 7600・Ryzen 9 9900Xなど幅広いAM5 CPUに対応
  • ◎ WiFi内蔵で無線LANカードを別途足す必要がない
  • ◎ Micro ATXでケースの選択肢が広い
  • △ DDR5メモリ専用でAM4マザーボードとの流用は不可
メモリ

Crucial PRO デスクトップ用メモリ 32GB(16GB×2枚) DDR5-5600

¥84,980実勢価格帯の目安・変動あり(2026年9月時点、DDR5高騰の影響で大きく変動)

ゲーミング・動画編集構成向けの32GB DDR5メモリ。価格変動が大きいため購入直前の確認が必須。

  • ◎ AM5/LGA1700のDDR5プラットフォーム向け
  • ◎ 32GBでゲーミング・動画編集どちらにも対応できる容量
  • ◎ マイクロン製チップで安定性の評価が高い
  • △ 2026年のDDR5価格高騰により、この価格帯だけでビルド予算の大部分を占める場合がある
SSD

Crucial P310 1TB NVMe PCIe Gen4 M.2 SSD

¥27,800実勢価格帯の目安・変動あり(2026年9月時点)

OS・アプリ・動画編集素材を高速に読み書きできる、1TBのNVMe Gen4 SSD。

  • ◎ 最大7,100MB/秒のGen4 SSDで動画素材の読み込みも高速
  • ◎ M.2スロットに挿すだけで配線不要
  • ◎ 1TBあれば動画編集の作業用ストレージとして扱いやすい
  • △ マザーボード側のM.2スロットがGen4対応か事前確認が必要
ケース

NZXT H3 Flow Micro-ATX ミドルタワーケース (ブラック)

¥8,918実勢価格帯の目安・変動あり(2026年9月時点)

自作PC初心者でも組みやすい、通気性重視のMicro-ATXケース。

  • ◎ メッシュフロントで通気性が高く、フルサイズGPUも搭載可能
  • ◎ Micro ATXながら組みやすい内部レイアウト
  • ◎ 背面配線対応マザーボードにも対応
  • △ ミドルタワーのため設置スペースはそれなりに必要
電源ユニット

Thermaltake TOUGHPOWER GT 750W (80PLUS GOLD)

¥10,586実勢価格帯の目安・変動あり(2026年9月時点)

RTX 5060 Ti以上のGPUを積む、性能重視の構成向けの750W電源。

  • ◎ 80PLUS GOLD認証で変換効率が高い
  • ◎ 750WあればRTX 5070クラスまで余裕を持って対応
  • ◎ ATX3.1/PCIe5.1対応で最新GPUの電源コネクタにも対応
  • △ 550Wクラスの電源より価格は高め(GPUなし・軽い構成なら過剰な出力)

Intelで組む場合

予算を抑えつつIntelで組むならCore i5-14400 + B760マザーボードも選択肢になりますが、正直に言うと10コアクラスのCPUは本格的な4K・マルチレイヤー編集にはやや力不足です。エンコード時間を優先したい場合はCore i7以上のクラスを検討し、コストを優先する場合の「まず動く構成」としてこの組み合わせを位置づけてください。

CPU

インテル Core i5-14400 BOX (LGA1700・内蔵GPU搭載)

¥36,970Amazon.co.jp限定・国内正規代理店保証品、実勢価格帯の目安・変動あり(2026年9月時点)

AMDではなくIntelで組みたい人向けの、内蔵GPU搭載オフィス〜ライトゲーミングCPU。

  • ◎ 10コア(6P+4E)・最大4.70GHzでオフィス〜軽いゲームまで幅広くこなせる
  • ◎ 内蔵GPU搭載でグラフィックボードなしでも映像出力できる
  • ◎ 国内正規代理店保証1年付き
  • △ Ryzen 5 5600Gより価格は高め
  • △ 本格的な4Kゲーミング・動画編集にはグラフィックボードの追加が必要
マザーボード

MSI PRO B760M-A DDR4 II (LGA1700・Micro ATX)

¥15,480実勢価格帯の目安・変動あり(2026年9月時点)

Core i5-14400でIntel構成を組む際の、DDR4対応・コスト重視のマザーボード。

  • ◎ Core i5-14400などLGA1700 CPUに対応
  • ◎ DDR4メモリ対応でDDR5より総予算を抑えやすい
  • ◎ Micro ATXでケースの選択肢が広い
  • △ 第12〜14世代までの対応、将来の最新Intel CPUへの対応は要確認

メモリは32GBを下限に

2026年の動画編集PCは、メモリ32GBが実質的な最低ラインです。DDR5メモリは値上がりが続いているため、購入タイミングによって総予算が大きく変わる点に注意してください。予算が厳しい場合は、CPUのグレードを一段下げてでもメモリ容量を確保する方が体感の快適さにつながります。

ストレージはNVMe SSD必須

動画ファイルの読み込み・プレビュー・書き出しすべてにストレージ速度が影響します。HDDではなくNVMe(M.2)SSDを、編集素材用に1TB以上確保するのがおすすめです。

自作PCではなく、Mac(MacBook Pro/Mac mini)という選択肢

動画編集に関しては、Macは「妥協」ではなく正当な選択肢です。Apple SiliconはH.264/H.265/ProResのハードウェアエンコードが強力で、Final Cut Proはもちろん、Premiere ProやDaVinci Resolveでも快適に動作します。統合メモリのおかげでVRAM不足に悩みにくく、ファン音も自作デスクトップより静かな傾向があります。「編集はするが自作PCの組み立てや配線には興味がない」「外出先でも同じ環境で編集したい」人には、MacBook Pro(14/16インチ)やMac miniも有力な候補です。

  • 4Kマルチレイヤー編集を、静音・省スペースで快適にこなしたい → MacBook Pro / Mac mini(Apple公式サイトで最新構成を確認)
  • 予算を抑えつつ将来的にパーツ単位でアップグレードしたい → この記事のAMD/Intel自作構成
  • Windows専用のプラグイン・ソフトを使う予定がある → 自作PC一択

MacBookでのイラスト・動画制作環境についてはiPad・MacBookで描くイラスト制作環境ガイドもあわせてご覧ください。

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